ちょっと忘れないうちに訪問看護の感想などを書いておこうと思う。
1日目の午前中は、オリエンテーションと情報収集。
タブレットの使い方などを教わり、午後からは主任さんの訪問に同行して見学。
一軒目おしっこの管入れてて若干足悪い利用者さんの入浴介助と処置。
二軒目は排泄コントロールの摘便とおむつ交換。
家のどこに何が置いてあるのかや、利用者さんや家族さんのやり方を覚えていかないといけないのが大変かなぁ?
2日目、3日目も同行。配薬とか・・・?そんな大したことはしていない。
私が自立した時に一人で周りそうな人をピックアップしてるからかな?
でも、先輩見ていて一番難しそうだなと思うのは、関係機関との連携とか段取りとか?利用者さんの受診のスケジュールも把握した上で薬管理したり計画したり。
利用者さんのスケジュールだけでなく、スタッフ患者も連携しまくってる。
「Aさんの点滴、15時に終わるけど間に合わなさそうやから、Bさんの訪問の後よってくれない?」とか忙しくお互いに連絡取り合ってなんかうまいことしてるけど、どうやって把握しあってるのかよくわからん・・・!
で、一人一人の利用者さんの情報を何も見ずに言える。
車の中で「次行くD田サンは、ご主人と二人暮らしでご主人が介護をしてるけど、半年前に癌が見つかって、治療中です。お子さんは二人いたけど、それぞれ結婚して他府県に住んでいて・・・・D田サンは40歳から糖尿病の治療をしていたけれど、、、、(略)で、検査の結果数値高めで、先生からの指示で・・・・(略)火曜と木曜はヘルパーさんがきて、週末は息子さんが来られることもあります」みたいな。
頭良すぎて怖い・・・・。アレクサみたい・・・。
病棟ではせいぜい50人程度の患者だから状態は把握できてるし「なんだっけ?」てカルテ見れたけど、そんなん無理やで。オンコールとか3ヶ月目くらいから始まるみたいだけど、心配だなぁ。
先輩方はみんな優しい。「あまり丁寧に説明できなくてごめんね。申し訳ない!」とか「慣れない環境で戸惑ったでしょう?今日はゆっくり休んでね」て気を遣ってくれたり。いろんな人から「本当にやりがいのある仕事だから頑張ってね!」とチョコレートやお菓子もらったり。
病棟で働いていた時は、仕事できる人は気性が激しい人や若干性格悪いっぽい人も多かった。彼女らもよく見てると不器用なだけで本当に悪い人なわけじゃなくて良い人で、「本当は良い人なのに損してるなぁ」なんて思ったりしつつ。私と同じくちょっとポンコツ系の人は仕事は遅めだけど丁寧で優しい。危機的状況では怖い看護師が活躍するけど普段のケアは優しい看護師が活躍する的なチームワーク。
私って仕事はできない方だけど、人の良いところ見つけるの上手くて、誰のこともあまり嫌いにならないし、どんな時も優しくて偉そうにしないし、そこが長所だな〜後輩も女神って呼んでくれるし・・・
て思っていたのに、訪問看護ステーションに転職したら、みんな女神というか看護の神で足元にも及ばん感じ。全知全能の看護の神。
えっ・・・私の長所は?
えっ・・・どうしよう。私なんかよりも、もっと優しい。
しかもすごい仕事できる。看護師というよりも、社長って感じ。(イメージ)
えっ・・・私のアイデンティティが・・・・!!私はどういう人・・・・?
ということで悲しくなってしまいました。何者でも無くなったかのような気分。
情けない。
人って、誰かと比べるつもりなくても無意識に比べてて、そして人と自分との違いから「自己」を理解するんだなと思いました。
訪問看護は私が思う理想の看護なので、ここで頑張っていきたいな。
20年くらい働いてたら、今の私とは全く違う私になってるだろう。
ちなみに、
訪問看護の鞄、プラスチック手袋、マジックとボールペン赤と黒、聴診器、アネロイド血圧計、体温計、パルスオキシメーター、スマホ、タブレット、爪切り、ハサミ、チューブ挟むハサミみたいなやつ、駆血帯は支給されました!
アネロイド、、、なんで?て思ったら、電子血圧計は家庭で持っている人が多いから、プロっぽく見せる為らしい。納得( ̄∇ ̄)